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2023.06.30 発達障がいとは

診断名にとらわれないで!~子育ての「不安」を「安心」に変えるヒント

不安を安心に変えるヒント


発達障害は「障害」と「個性」が混ざり合って、本人の困りごとがどこにあるのかがわかりにくい障害です。

そんな「発達障害」のあるお子さんに対する向き合い方、関わり方、子育てのヒントになる話を放課後等デイサービスの療育者に聞きました。「不安」を「安心」に変えるヒントをご紹介します。

発達障害と個性の違いとは?

困り顔の母

発達障害と診断される子と、そうではない子では、何が違うのでしょうか?

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発達障害全般に言えることですが、その人が自分の特性によって「日常生活に支障をきたしているかどうか」が決め手になります

発達障害とは、脳機能が関係する生まれつきの障害です。

自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など、その症状はさまざまです。

他者との関係づくりやコミュニケーションが苦手な場合もありますが、優れた能力が発揮される場合もあります。

年齢や環境に応じて目立つ症状は変動するため、理解と支援が難しく、発達障害か否かを白と黒で分けることが難しいため、「広大なグレーゾーンがある障害だ」とも言われています。

発達障害を「診断名」で理解する難しさ

困り顔の母

息子は自閉症スペクトラムの特徴もあるけど、ADHDっぽいところもあるし、どの発達障害に当てはまるのかわからない!

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両方の特性を少しずつ持っている場合もあります。そもそも、発達障害は線引きの難しい障害です

障害の種類を線引きすることが難しいので、程度の違いや連続しているものと捉えてください。

また、複数の障害が重なる事もあり、以前は「自閉症」と診断されていたひとが、今は「ASDでもありADHDでもある」という診断がされるようになりました。

大切なのは「発達障害か?」「強い個性か?」「ちょっと変わった子なのか?」を考えるよりも、お子さんの特性の程度と、それによるつまずきを理解することです。

そして、どうすれば生きづらさを軽減することができるかに目を向けてください。

「不安」を「安心」に変えるヒントとは?

凸凹くんたち
特性を理解して、その子にふさわしい関わりを探るとは実際にはどのようにすればいいのでしょうか?

発達障害や知的障害のお子さんが通う「放課後等デイサービス夢門塾」で、発達障害・知的障害のお子さんと関わる足立さんにお話を伺いました。

―――診断名・診断名では説明しきれない「発達障害」について、療育者の立場からお話を聞かせてください。

解説する男性

私は「放課後等デイサービス」で発達障害や知的障害のあるお子さまをお預かりして、療育的な関わりをしています。

私はお預かりしたお子さまを診断名をみて療育の計画を立てているわけではありません。

―――診断名で療育をしていないのは、なぜですか?

解説する男性

1人ひとりのお子さまの様々な表情や行動や言葉、環境や成長段階をモニタリングしています。

親御さんの気持ちや想いも踏まえたうえで、いずれ交わる社会の一員としての居場所を見失わないような手助けを手探りで実践しています。

心と心を通わせること、人として向き合うということを実践する上で、私には「診断名」は参考に過ぎないのです。

―――逆に言えば、診断名を多少は参考にしているんですね。

解説する男性

発達障害に関する専門家を紹介するなど、必要と思われる方が必要な知識を得るための情報提供をすることはあります。

ですが、明言すること・説明することはしないようにしています。

少なくとも、私が出会ったお子さんたちに、同じと思う子は一人もいません。

―――診断名が「参考にすぎない」なら、どうしたらいいのですか?

解説する男性

わからないことって不安ですよね?

でも、わからないって気持ちは人が行動するために必要な要素の一つではないでしょうか。

わからないから、わかろうと努力する。

わかるために理解を深める。

「わかろうとする姿勢」それがいつか、不安を安心に変えていくためのピースなのではないでしょうか。

不安な気持ちを抱えている親御さん、辛い気持ちの親御さんたちに、私個人の意見としてお伝えできるのは「わかろうと行動してみる事」ではないかと思います。

―――「わかろうと行動してみる事」とは?

解説する男性

同じ症状や特徴を持つ子でもそれぞれのハードルがあります。

具体的なストーリーを探したり、医療機関の方からお話を聞いて、たくさんの情報を集め、その子により適した対応をしてみてください。

それが上手く行かなかった時は、またわかろうと行動してみる。

そして徐々に、その行動から笑顔が生まれてきたら、前より一歩、不安から安心に近づいたのではないでしょうか。

「診断名」でその子を決めつけない

困り顔の母

そんな風に考えることもできるんだ・・・

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これらのメッセージを、足立さんは放課後等デイサービスの教室で実践したり、言葉や態度で伝えたりしていると思います

発達障害なのか、そうではないのか?発達障害だとしたらどの診断名に該当するのか?

そんな不安を安心に変えるために、足立さんのお話から以下のようなヒントを貰いました。

・診断名でわかること、診断名ではわからないことがある
・障害だけがその子の全てをきめるのではなくて、その子はその子でしかないこと
・わかろうと努力しつづけること
・「不安」は「安心」に変えていくことができる

発達障害は年齢や環境によって変化する障害です。

線引きをしたり、白と黒で分けることだけに注目するのではなく、その子自身を知ろうとすることが大切なのだとわかりました。

子育てのヒントとしてお役立て下さい!

《「障害」表記について》
この記事では症状・制度・法律の名称について正しく記載するために「障がい」ではなく「障害」と記載しています。

《この記事の参考にさせてもらった資料》
・田中哲、藤原里美(2016)「発達障害のある子を理解して育てる本」GAKKEN
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